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人間関係を良くするIメッセージ

『私』を主語にして自分の気持ちや考えを伝えると、相手が反感を持たずに受け入れてくれることが多くなり、反対に『あなた』を主語にして自分の気持ちや考えを伝えると、相手が言い訳をしたり、反発をすることが多くなります。『私』を主語にする伝え方を『Iメッセージ』、『あなた』を主語にする伝え方を『YOUメッセージ』といいます。

具体的なケースで見てみましょう。

例 : 草野球チームのキャプテンAと、試合の集合時間に遅れてきたチームメイトBの会話

ケース1 

A : どうしてお前は約束の時間に遅れてくるんだ。試合に間に合わないじゃないか。事前に連絡もないし!

B : 道路が渋滞していたんだよ!しょうがないだろう!

ケース2 

A : お前が遅れてくるから、俺は試合に間に合わないんじゃないかとハラハラしたぞ!遅れるときは、連絡よこせよ。

B : 悪いな。渋滞にはまっちゃってさ。今度から早めに連絡入れるよ。

ケース1と2ともに、キャプテンAは集合時間に遅れてきたBにたいして、不満を持っていて、遅れるときは、事前に連絡が欲しいと思っています。ケース1では、主語が『お前』なので、『YOUメッセージ』となっており、相手を責める表現です。責められたチームメイトBは、反発し語気を荒げて応答していて、このままだと、この2人にわだかまりが残りそうです。

ケース2では、主語が『俺』なので、『Iメッセージ』です。こちらの場合は、自分の気持ちを表現しても責めている印象があまりありません。そのため、言われたチームメイトBはキャプテンAの「遅れるときは、連絡よこせよ」に対して、素直に「悪いな」と謝り、「今度から早めに連絡を入れるよ」とAの言葉を受け入れています。

嫌なことを伝えなければならない時も、相手のことについて何か言いたいときも、あえて自分を主語にすることで、自分の思いが自然に伝わりやすくなるのです。

このように、主語を『私』にする『Iメッセージ』は、人間関係を円滑にするためにとても役に立つスキルです。

あまりにも腹が立っていて、相手を責めないと気がすまないという状況のときは、いったん深呼吸をしてから『一人作戦会議』をしてみましょう。今自分が本当に相手に伝えたいことは何なのかを考え、どのように『Iメッセージ』を使って相手に伝えるのかを頭の中でシュミレーションしてから言うと、自分の気持ちをストレートに伝えることができます。

『Iメッセージ』を日常会話に上手に取り入れて、人間関係によるストレスを減らしましょう。

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