考え方のクセに気づこう
『考え方のクセ』とは
物事のとらえ方や考え方は人それぞれですが、同じ状況でもストレスを強く感じる人と、そうでない人がいます。その原因の一つにストレスを生みだす『考え方のクセ』があります。
たとえば、新入社員のA君、B君の2人が仕事で同じような失敗をして、上司に叱られたとします。2人はそれぞれ次のように考えました。
A君 『こんな失敗をするなんて、僕はなんてダメな人間なのだろう』
B君 『あ~失敗をしてしまった。どうやったら同じ失敗をしなくて済むだろうか?』
この場合、A君はクヨクヨ悩んでストレスがたまります。B君の場合はどうでしょう?仕事で失敗しで上司に怒られたのは事実でも、どうしたら次からうまくやれるのかに意識が向いているので、B君のストレスはA君より少ないと考えられます。このようなことが、度々繰り返されるとしたら、ストレスの蓄積の度合に差が出るだけでなく、仕事に取り組む姿勢や、成果の度合にも差がつきそうですね。
では、A君の考え方のクセはどのようなものでしょう
考え方のくせ・・・仕事は完璧にしなければならない(完璧主義)
失敗するよう自分は能力がない ダメな人間だ
気持ち・・・・・・自信喪失 悲しい つらい 仕事に自信が持てない
結果・・・・・・・ストレスがたまる
この流れを絶つには、頭の中に浮かんだ『ダメな人間だ』に対して、本当にそうだろうか?と反論をします。
『仕事で失敗して叱られたことで、ダメな人間と決めつけてよいのだろうか?』
『失敗はしないほうがいいが、失敗したことのない人間はいない』
そして、これからどうするかを考えます。
『今やるべきことは、失敗を悔やむことではなく、同じ失敗を繰り返さないことだ』
このように、ストレスを生みだす『考え方のくせ』に修正を加えることによってストレスを小さくすることが出来です。
マイナスの考え方の修正のコツ
『~ねばならない』を『~できたらいい』『~したほうが良い』に修正する
『いま、ここ』で考える
悩んでも過去は変えられない。未来のことを考えすぎると必要以上の不安を感じる
『いま、ここ』でできることに集中する
マイナスの考え方は自分自身で修正できます。自分はあてはまることがないか振り返ってみて、思い当たる場面があるようなら、意識して修正しましょう。